ガイア大陸での戦いから20年以上の歳月が流れた。
戦いの発端となった異世界の魔物『ガロア』は、ガイア大陸の地中に封じ込められた。
しかし、わずかに残ったその思念は、復活の場所を求めて地上をさまよう。
やがて、強い熱源を発見したガロアは、滅びかけているその肉体を転送する…

その昔、ログリスの地は天地の精霊が治めていた。
しかし、人間の進出に伴い、先住者である精霊は次第に身を潜めるようになる。
領地をめぐる小競り合いは絶えなかったが、互いに協力し牽制しあいながら平和を保っていた。

国々をまとめる代表には、最大の勢力を持つバルシアの王『ゼネル』が選ばれた。
ゼネルは天才的な科学者であり、辛い修行により、いくつかの魔法も心得ていた。
その王『ゼネル』の態度が一変したのは、
大陸より渡って来た魔導士『ゾン』を参謀に迎え入れて間もなくの事だった。

いつの間にか、『バルシア』の兵士の数は激増していた。
ゼネルは人々を操り、魔法の力によって、兵士を作り出す事に成功したらしい。

各領主はあわてて自分の領地の守りを固める。
ただ一人、カーリオンの王『アレス』は、ゼネル暗殺をくわだてる。
しかし、暗殺は失敗、捕らえられてしまう。

謎の人物に助けられたアレスは、牢を脱出し、自分の居城に逃げ戻る。
しかしアレスが戻った時、城にはわずかばかりの守備隊を残すのみだった。

アレスは諸侯に反乱を呼びかける。
だが、すでに多くの領主はバルシアの勢力下におかれ、
敵の軍勢は、カーリオンの城下へと迫っていた。